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孫の手、「孫」とは無関係?

背中がかゆい、と思った時に使う孫の手。

棒の先が手のような形をしていますね。

おじいちゃんが、手の届かない背中を孫にかいてもらうイメージから、孫の手と呼ばれるようになったと思われています。

ですが、孫の手は「孫」とは全く関係がありません。

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孫じゃなくて、まこの手

もともとは孫の手じゃなくて、麻姑(まこ)の手と呼ばれていました。

麻姑というのは、中国の『神仙伝』という書物にかかれています。

 

麻姑は女の仙人の名前で、18,19ぐらいのとても綺麗な女性です。

彼女は爪が鳥のように長く伸びていました。

蔡経という男は彼女が神人にも関わらず、「これでかゆいところをかいてもらうと、非常に気持ちいいだろう」と考えたことを、彼の師匠に叱責されました。

 

この麻姑という女の仙人が名前の由来です。

「麻姑の手」という言葉が訛って、後に「孫の手」と呼ばれるようになりました。

この中国の故事から、かゆいところに手が届く、つまり物事がうまくいくという意味で「麻姑掻痒(まこそうよう)」という四字熟語もあります。

 

 

孫の手は、手の形をした木の棒というイメージですが、今は金属製のものや、折りたためたり伸び縮みができるものもあります。

ぜひ、おばあちゃんやおじいちゃんにプレゼントしてみてはいかがでしょうか?