運転中に動物を轢いてしまった場合は犯罪になる?
運転中に動物が飛び出して来て、誤って轢いてしまった場合、どのように対応をすればよいか知っていますか?
間違った対応をとると罪に問われることがあるかもしれません。
動物を轢くと物損事故扱い
動物は法律上ではモノとして扱われます。
そのため、誤って動物を轢いてしまった場合は物損事故となります。
交通違反としての点数や違反金が課されることはありません。
ペットも同様で、刑事上で罪に問われることはありません。
当然、故意に轢いた場合は、動物傷害罪や動物愛護法で処罰される可能性があります。
警察への報告義務がある
交通事故を起こした際には、警察へ報告する義務があります。
これは道路交通法72条に記載されています。
そのため、警察への報告がなかった場合には、報告義務違反いわゆるひき逃げとされ、違反の対象となる可能性があります。
事故の大小に関わらず警察に報告するようにしましょう。
奈良の鹿を轢いた場合は?
奈良県の道路では、鹿が道を横切ることが多々あります。
奈良の鹿は天然記念物に指定されているので轢いた場合は罰金がある、というのは聞いたことがある人も多いと思います。
ですが、これは間違いです。
天然記念物ですので、故意に轢いた場合には文化財保護法違反になります。
ただ、誤って轢いた場合にはただの物損事故扱いです。
間違った情報を鵜呑みにし、罰金が怖くてひき逃げをしてしまうということが相次いで起きているそうです。
誤って轢いてしまった場合には、まずは落ち着いて、警察に報告するようにして下さい。
運転中の事故は気が動転して、どうしていいか分からなくなることがあると思います。
まずは落ち着いて、その後、適切な行動を取るようにしましょう。