生まれてくる性別が温度によって決まる?
生まれてくる時の性別をコントロールできるという話は知っていますか?
一部の動物では生まれてくる時の温度によって、性別が決定することがあります。
温度依存性決定
カメやワニなどな一部の爬虫類では、卵が孵化するときの温度によってオスかメスかが決定します。
これを温度依存性決定といいます。
種類によって温度は異なりますが、例えば孵化する時の卵がある一定の温度ならオス、それ以外ならメスといったように、遺伝により性別が決定するのではなく、環境によって性別が決定するというわけです。
なぜこのように性別が決定するのか、詳しくは未だに解明されていないようです。
地球温暖化により全てメスになる
地球温暖化により、さまざまな動物の生態系が変化していることが大きな問題となっています。
現在、ウミガメの全ての種類が絶滅危惧種に指定されています。
ウミガメは、29度より高い温度で孵化するとメスが産まれ、それより低い温度で孵化するとオスが産まれることが知られています。
そのため、地球温暖化により一部の地域では個体の多くがメスとなり、個体数が激減しているといったことが問題視されています。
地球温暖化を防ぐために、私たち一人一人が今できることを実践するように心がけていきましょう。
もしも、人間社会で生まれてくる子どもの性別が温度によって決まると、社会が成り立たなくなる可能性がありますね。
将来、技術的には生まれてくる前に性別を決定することは可能になるかもしれませんが、社会として実現するかは難しいかもしれませんね。