子どもや部下、怒るより褒める方が伸びる?
子どものいる人や、会社で部下のいる人は、子どもや部下にきちんと褒めているでしょうか?
褒めることで成績が伸びるというのは、しっかりとした根拠のあることで、人は他人から期待されると成績が上がります。
教育心理学の世界ではこれをピグマリオン効果と呼ばれています。
ピグマリオン効果
他人から期待をされると成績が向上するという現象のことです。
アメリカの教育心理学者のロバート・ローゼンタールは、とある小学校で実験を行いました。
まず子どもたちに知能テストを受けさせました。
次に、担任の先生には、知能テストの結果から成績が伸びそうな生徒の名前を教えました。
しかし、この生徒の名前は知能テストの結果に関係なく無作為に選んだ生徒なのです。
数ヶ月後の成績を見ると、なんと名前の上がっている生徒の方が成績が向上していました。
教師は生徒に期待をかけて接し、その期待は口にしなくても、生徒は期待に沿うように行動をするということです。
これは逆の場合でも同じです。
周囲の期待が低い場合は、実際にその期待通りに行動をするため成績が下がるということです。
これを教育心理学ではゴーレム効果と呼びます。
ピグマリオン効果を活かすには?
子どもや部下の自己肯定感が高まるように、期待してることが伝わるように接しましょう。
そうすれば、期待に応えようとして、期待に沿った行動をするようになります。
ただし、過度な期待は、ただの押し付けになってしまうので逆効果かもしれません。
逆に、否定的な言葉は成績を下げる要因になるのでやめましょう。
そんなこともできないの、どうせやっても無駄だよ、何をやらしても出来ない子だね
こんな言葉をかけられると人は自己肯定感が低くなっていき、よくない方向に働きます。
例えば、子どもや部下がミスをしてもただただ怒るのではなく、ここをこう気をつければ次から大丈夫だね、というようにミスの事実を訂正するようにすると良いです。
褒めると甘やかすは違う
褒めることは大事ですが、褒めることと甘やかすことは意味が違います。
子どもが悪いことをしたら、時には適切に叱ってあげましょう。
悪いことをしてても叱らないのは甘やかしです。
感情的に怒るのではなく、事実を正すように叱ってあげましょう。
子どものいる方、部下のいる方、ぜひ今日から心がけてみてはいかがでしょうか?