子どもは野菜が嫌いなのはなぜ?
みなさんは子どもの頃は野菜が好きでしたか?
筆者はとても嫌いでした。
でも今は、嫌いだった野菜も全く嫌いではありません。
多くの人は野菜が嫌いでも、大人になれば自然と食べられるようになっていると思います。
これにはしっかりとした理由があります。
子どもは味覚が敏感
舌には食べ物の味を感じる、味蕾(みらい)と呼ばれる器官があります。
この中にある細胞が味の種類を脳に伝達します。
また、子どもには大人の約2〜3倍の味蕾があります。
そのため、子どもは苦味から甘味まで全てが大人よりも敏感に感じることになります。
特に苦味というのは、もともとエネルギーや栄養素となる味と毒物となる味を分けるための機能であり、全ての味の中で1番感受性が強いです。
ですので、子どもが苦いものが苦手というのは身体としての当然の機能になります。
野菜の独特の苦味が子どもにとっては毒と感じてしまうわけですね。
味覚嫌悪学習
野菜だけではなく、ある特定の食べ物を嫌いになる原因として、味覚嫌悪学習またはガルシア効果と呼ばれる現象があります。
食べ物を食べた後、外的要因により腹痛を感じたり、嘔吐などをしてしまったときに、次に食べるときには嫌悪感が出て食べられなくなるという現象です。
例えば、体調不良のときに食べた物で嘔吐をしてしまったりすると、その食べ物が直接の原因でないにも関わらず、その食べ物が嫌いになるということがあります。
皆さんの中にも、嫌いな食べ物の中で何か嫌な経験があって嫌いになった、ということがあるのではないでしょうか。
子どもの野菜嫌いは身体の機能として当然のことですが、野菜にはたくさんの栄養がありますので、好き嫌いせずに食べることも大事ですね。